坂上忍がテレビに出ると、すぐにチャンネルを変えたくなる管理人です。

Twitterでも話題になりましたが、これも共感性羞恥(きょうかんせいしゅうち)、というものに当てはまるのでしょう。共感性羞恥とは、他人の失敗を自分のことのように感じてしまうこと。テレビを通じて、怒られている気分になりたくないから、が理由だと思います。

けれども、彼の言っていることはおおかた正しい、という理解はあるので、彼が論破しているとき、臭いのはわかっているけれど、ちょっと嗅いでしまいたい欲求と同じように、不愉快な思いをするのはわかっているのだけど、その論破しているシーンを見たい、という状況にもおかれます。まさに、うだうだな心理状態ですw

さて、坂上忍に関してはこのくらいにして、どうして彼のことがぽっと頭の中に出てきたか、また、だ・である調で、原稿用紙6枚ほどとなりますが綴らせてください。

挨拶は難しい……

先日の出張業務で思ったことを書こう。今回は、旅の回想録ではない。仕事の作法だ。

出張業務についての詳細を書くことはできないが、業務風景については語ることができる。前回の記事のとおり、私は11道府県を回って業務を完遂した。これらの業務は、すべてイベント展示ホールで執り行われた。新潟であれば、朱鷺(とき)メッセ。埼玉であれば、さいたまスーパーアリーナ。大阪であれば、インテックス大阪といった具合だ。東京での開催となれば、東京ビッグサイトまたは国際フォーラムが会場となる。

会場によっては、トラックが建物の中に入ったりもする。前日準備となる裏手では、仕切りやパイプ材、ベニヤ板などの資材も多く散乱しているため、イベント会場ならではの埃っぽい空気を感じ、それが業務モードと変えてくれる。私はトラックが頻繁に行き来する搬入口より入場し、関係者チェックを受け、運営本部よりトランシーバーをもらい、作業場所でマシンを設置する。

2016年、この仕事を一人で任されるようになり、今まで以上にこのスキルを磨いた。

それは、挨拶だ。

展示会業務に携わるにあたり、さまざまな企業と関わることとなる。関連会社、主催企業、運営会社、施工業者、コンパニオン、会場警備と、初めてのときは誰が何をしているのかさっぱりだった。特に前日準備の会場は慌しく、誰もが限られた時間内で、世話しなく作業をしている。

その世話しなく動いている中、タイミングを見計らい、かつ自然の流れの中で、存在感を出す挨拶をする、というテクニックは相当難しいものがあった。磨いた、と冒頭で書いているが、これはやはり難易度が高いので、引き続き経験値を伸ばしていく必要があるだろう。

挨拶がどうして難しいか?

こういったイベント業務では、自然な流れで「きたよ。よろしくね」と存在感を出す挨拶のできる人が多いため、そういう人が一緒にいると、キーバーソンへの挨拶が先制され、自らのタイミングを失いやすい。挨拶に加え、必ず雑談が入るものだから、2番目に挨拶を控えてしまうと、完全に不利となることが多い。

この仕事で、芸能界は挨拶が大事、ということがよくわかった。スタジオや撮影現場など、こんな状態なのだろう。坂上忍が冒頭に出てきた理由は、まさにこれである。

また、角を曲がったらキーパーソン登場、ということもある。いつだって気を抜けない。そして場違いな挨拶は、時としてマイナスイメージに繋がる。タイミングをつかみ、場の空気を読むというのも、挨拶をするにあたって非常に重要なポイントということを学んだ。

挨拶のできない新入社員が多い! とはよく聞くが、挨拶はすこぶる難しい。難しいとわかっていて、そう言っているのか? すこし疑問に思った。私が下手なだけなのだろうか?

業務を完遂することは当たり前

この種の業務において、業務完遂は最重要項目である。だが、イレギュラーなことはいつだって起きる。挨拶がしっかりしていると、現場のリーダーは、すぐにそのポジションについた人の顔が思い浮かぶ。思い浮かばないと、自分がその立場だったらどうだろうか? イライラしないだろうか?

このトラブルは誰が解決してくれるのか? 対応がスムーズに行き、トラブルが起きてすぐに解決し、きちんと状況報告できれば、信頼できる人、というラベルが付与される。繰り返していけば、この人がいれば大丈夫、とさらに信頼度が増していく。挨拶をしていることで、トラブルが起きたマイナス要因でさえ、プラスイメージに変わる可能性が生まれるのだ。

業務を円滑に進めるため、そして自分のポジションをしっかり確保するためには、挨拶が必要ということを学んだ。挨拶を怠ると、リスクが大きい。現場での立ち回りも窮屈になるだろうし、呼ばれないところで文句が飛び交っているかもしれない。

ぞっとすることのほうが多い。

現場リーダーのすごさ

挨拶とあわせて重要なのが、相手の名前を瞬時に覚える、というスキルも最重要だと気づいた。これは2016年最初の出張、木古内駅での出来事だ。会場責任者となる現場リーダーが、私が到着や否や、私の名前を呼んだのである。もちろん初対面だし、面識もなかった。「さかきさん、よろしくねー」と軽い挨拶をしてくれた。

こういった業務には、通常現場マニュアルが付与されている。そのマニュアルには、誰がどこの担当か、連絡網のように関係図一覧表が明記されていることが多い。私の名前を知ることができるツールは、それしかなかった。漢字4文字の名前だけ、顔写真などない。そのリーダーはそこだけで、現場入りした私の名前を呼び、的確に当てたのだ。

それに引き換え、私は現場リーダーの名前を覚えることができなかった。寒さを理由にしてしまえばいいのだが、過ちを認めないと、また同じ過ちを繰り返すので、ここで認めておこう。初回挨拶から3人、4人、5人と、関係者と挨拶を進めるたび、はて、現場リーダーの名前は……なんだったか? 正直、いまでも思い出すことができない。

以後、私はできるかぎり、関係する現場担当者などの名前を手持ちのiphoneでメモをするようになった。初対面、たとえその仕事だけであっても、相手の名前を呼ぶというのは、挨拶と同じくらい強力な武器となり、名前を知らない人に挨拶をするのと、知っている人に挨拶をするのとでは、雲泥の差を出す。名前を覚えてもらう大切さ、そして相手の名前を覚えて呼ぶという重要さを学んだ。

こちらは挨拶よりも難易度は低いので、すぐに実践できることと思う。私自身、忘れないようにしたい。

まとめ

元の文体に戻り……なかなかよく書けたなと思います。

管理人、よく顔が広いですねと言われます。広いわけではなく、今年はこの業務以外にも、挨拶はかなり重要視しました。それゆえ、2015年よりかは顔が広くなったのかな? とは思いますが、やっぱり挨拶というのはエネルギーを使いますね。まだまだ修練が必要のようです。

挨拶のできる人は、上には上がいます。さっと入ってくるだけで、現場にこの人がいる、場の空気がよくなる、といった付加価値入りの挨拶をする人がゴマンといるのです(そういうときは自分を出さず、相手が立つ位置につき、挨拶をあとにする、というテクニックも学んだのですが、それはまた別のときに書きます)。

早く自分もそんな挨拶を身に着けたいなと思いました。