誕生日明け、クライアントからの会合はスルーされてしまう、別件では予約したお店にいけなくなってしまうなど、個人的に水星逆行中(占星術で、人とのコミュニケーションがうまくいかない時期のこと)な一週間が続いております。今週は予定が狂うと思って、いつでも対処できるよう行動したほうがよさそうですね。

そのため、スケジュールがぽっかり空いた10月25日の夜、久しぶりに一人呑みでもしようかなと思い立ちました。

作業終了後、路線図をiphoneで眺めてみましたが、飲み場を定めることができません。コンビニで買ってきたチューハイを、六本木ヒルズ49階のライブラリーカフェで呑もうかと思ったのですが、それをやったら(いろいろ)おしまいという危険を察知し、最寄駅に戻って500円、ワンコインで大満足な天ぷらチェーン店「てんや」で落ち着くことができました。

ごちそうさまとお茶を飲みながら、気づいたこと。今日はこれまでやってきた一人呑みについて、原稿用紙5枚程度にまとめてみようと思いました。

憧れたカクテル

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私はカクテルの虜になった時期があった。

2016年10月現在では「アクア」と名前が変わっているが、帝国ホテルのバーラウンジが「レインボーラウンジ」という名前だった頃、そこへカクテルを習いに行った。ご指導頂いたのは、1981年の日本カクテルコンペティションで優勝した、大橋マスターバーテンダーだ。カリビアンナイトというトロピカルカクテルは、私の生まれた年に優勝した創作カクテルなので、運命的なカクテルだと思っている。

マティーニ、ギムレット、XYZ、ホワイトレディ、バラライカ、マルガリータ、シンガポールスリング、アレキサンダー、雪国、ニューヨーク、ブルームーンなどなど、習うより酔ったという記憶しかなかったのだが、しっかりレシピを叩き込み、家でも作れるようになった。

東京中のバーを歩いたのは、24歳の頃。いくつものバーを開拓していくと、落ち着いた場所は表参道にある地下1階のバーだった。いまはもう閉店してしまったが、ここのバーテンダーのカクテルは格別に美味かった。一人で楽しくお酒を飲むというより、味を勉強していたといったほうがいいかもしれない。そのため、新しいお酒と出会っては喜び、新しい味を見つけては喜び、それが一人呑みの楽しさとして定着していったようだ。

ただ、いつしか一人呑みができる店は、ストレスを発散するための逃げ場所と変わってしまうこととなる。

私の暗黒時代となる2008年、27歳の頃だ。仕事もプライベートもうまくいかず、ストレスを発散するかのごとくカクテルを飲んでいた。吐いて帰る、というのが習慣になっていたように思われる。トイレで吐き、道路吐き、そして駅で吐いた。バーテンダーや近隣住民、駅員には迷惑をかけた。渋谷ではよく吐いている大学生を目にしているが、昔の私もあのような姿だったに違いない。

次第に、アブサンやグリーンアラスカなど、度数の強い酒を好んで飲むようになる。大麻で逮捕された芸能人のニュースはあったが、あれらの酒も麻薬ではないかと密かに思っている。飲んだら卒倒する類の酒だからだ。当時の私は、喜んで卒倒したかった。ゆえに、永遠の眠りを求めていたのだろう。

それからの一人呑みは、無駄銭でしかならなかった。一週間のストレスを全てカクテルで飲み込み、トイレに吐き出す。目的が失われた一人呑みは、ただの「逃げ場所」でしかならなかったのだろう。その証拠に、辞表という職場との平和条約締結により、暗黒時代は終焉を迎えると、逃げ場が必要なくなったため、表参道のバーにも足を向けなくなったのだ。

目的なき一人呑みは、今から逃げているのだ、と振り返って感じている。私は弱い。

一人呑みには目的がある

一人で店に入り、一人で飲む。

ネットで検索をすれば、オシャレ、モテる、という言葉が、記事にいくつも含まれており、一人呑みができる人というラベルは、かっこよさのイメージがあるキーワードなのだろう。確かに味を求めていた私は、自分で認めるのもあさはかではあるものの、魅力的だった。知ろうという姿勢が常にあったからだ。酒の知識、それに合う食事の知識など詰め込み、深めていった。

にも関わらず、昨日の私が一人呑みをしようした姿は、酒に溺れた道楽者でしかない。目的もなくひとりでカクテルを呑み、だらだらとスマートフォンを触って、SNSで誰かにメッセージを送り、5,000円近い会計をする。そんな一人呑みは、ただの馬鹿でしかない。そんなことをしようとした昨日の私は、馬鹿だった。

目的なき一人呑みは絶対にするまいと、この記事を綴って整理ができた。お腹いっぱい心を満たしてくれる「てんや」に行けてよかった。もうしないと、心から誓おう。

まとめ

元に戻り、東京で大好きなバーは2つあります。

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ひとつは新宿にあるパークハイアット東京のニューヨーク・バー。煙草が嫌いなので、人が多いと煙に苦しむ可能性もありますが、海外にいる気分になるので、とても好きです。

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2つ目は、品川のストリングスホテルのバーです。こちらは写真が全く撮れないほど暗く、ゆったりとくつろげる好きな空間でもあります。どちらも接待などでよく使うバーです。帝国ホテルが入っていないのですが、最近めっきり行っていないので、除外しています。

一人呑みをして毎回吐いていた、と書いていますが、どうして吐いていたか? 話し相手がいなかったから、飲むペースが倍速なのです。2時間で7杯~8杯は飲んでいたと思います。やはり、お酒はできるかぎり会話をしながら、楽しく頂きたいものですね。